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投資の本

【投資本レビュー】『伝説の7大投資家』

この本はジェシー・リバモア、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズ、フィリップ・フィッシャー、ピーター・リンチ、ウォーレン・バフェット、ベンジャミン・グレアムという、投資をやっている人だったら一度は耳にしたことのある「伝説の投資家」について書かれた本です。

本格的な伝記でも『マーケットの魔術師』のようなロングインタービュー集でもなく、新書版でコンパクトに読みやすくまとまっているので、これらのレジェンド投資家について手軽に知っておきたいという方には楽しめる本ではないかと思います。

いずれの投資家も超有名な投資家でエピソードや生い立ちも結構知られていますが、この本を読むと彼ら天才投資家たちの“共通項”が浮かび上がってきて興味深かったです。

その共通項は何かと言うと、一つ目は当時の(ウォール街流の)投資手法に懐疑的であり、距離を置いていたこと。

例えばジェシー・リバモアは余計な情報を入れず株価が示す事実のみを見るようにするため、オフィスをウォール街中心地から離れた山の手の5番街に置いていました。

またジョージ・ソロスとジム・ロジャーズもウォール街の既存の考え方や常識に懐疑的で二人が共同で始めたファンド(のちのクォンタム・ファンド)もやはりウォール街の中心地から離れたところにあったし、ウォーレン・バフェットも師のグレアムの会社から独立する際にウォール街の投資判断や内部情報を嫌って地元のオマハに戻っています。

またピーター・リンチはアマチュアはプロの分析を追いかけるよりも身近にある日常的なサービスを提供する企業の中から有望株を見つけることを推奨していますし、ベンジャミン・グレアムはまだ当時のアナリストが人脈や直感頼みで企業の財務分析を重視していなかった1914年当時に詳細な財務諸表分析に基づく「投資」を実践しています。

もう一つの共通項は、それぞれの投資のスタイルは異なるものの、投資する前に独自のやり方で納得がいくまで徹底して調べ尽くして投資するというスタイルを持っている点。

人が市場の「希望」や「予測」を口にした時代に「市場が発信する論理的に間違いないシグナルを確認して行動する」という原則を意識していたリバモア、学者肌で政治経済のマクロな分析から有利な投資先を探し出すソロス、徹底した財務分析と関係者へのヒアリング、そして投資先を自分の目で見て「価値あることを知っている」と言えるまで調べ尽くすロジャーズ、数字だけでなく徹底した聞き込みから「超成長株」を選び抜くフィッシャー、自分自身で企業を見て納得し理解することを重視したリンチ、グレアムから影響を受けた財務分析とフィッシャー流の聞き込みで割安銘柄を発見し長期保有するバフェット、緻密な分析を基に行う「投資」とそれ以外の「投機」を区別してバフェットにも大きな影響を与えたグレアム。

いずれも当時の「主流」の手法ではなかったものの、周囲に流されずに独自の徹底した調査と手法を貫いた結果、彼らは大金持ちとなり「伝説」になりました。

FXでもよくエントリー前に勝負は決まっていると言われるように、オリジナルでなくても自分なりにチャートを調べ尽くすして根拠やシナリオを持ってエントリーすることが重要になってきます。

この本に登場する投資家は株式投資家ばかりですが、本物の「投資」のエッセンスを知ることで他のジャンルの投資にもいい影響を与えてくれそうです。

 

 

 

 

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