当ブログでは主にFXの商材やツール、インジケーターについて紹介したり、感想を述べたりしていこうと思っているわけですが、FXをはじめとする投資関連の書籍についても時々簡単な感想を書いていこうかなと思っています。
最初の第1回目は、管理人がよく利用するアマゾンのKindle Unlimitedの中から見つけた電子書籍について紹介しようと思います。
その電子書籍というのがこちらの『FXの基礎と移動平均線の真実』という本です。
この本は株やFXのトレーダーであるサンチャゴさんとい方が書かれたもので、FXの歴史や仕組み、用語について書かれた第1章と、移動平均線の様々な手法についての紹介とそれらの手法をFXの全28通貨ペアでバックテストした結果について検証した第2章、第3章からなっています。
第1章のFX全般についての用語や仕組み等の解説が非常に分かり易く詳細で、FXの初心者だけでなく、ある程度FXの知識のある方であっても細かいところはぼんやりしているという方ならけっこう勉強になることも多いと思います。
また第1章では「ボラティリティ」の解説についてもページが割かれていますが、FXの全通貨ペアと株の全銘柄のボラティリティが分かるという凄いツールがなんと無料で配布されており、FX通貨ペアのボラが小さいという意外な(?)指摘もそのツールのデータを見ると一目瞭然だったりします。
しかし何といってもこの本の一番の肝は、移動平均線の各手法のバックテストをFXの全通貨ペアで検証した2章以降です。
単純移動平均線のゴールデンクロスとデットクロス、パーフェクトオーダーといった有名手法について条件を追加しながら検証がなされており、なかなか興味深い内容となっています。
しかしある程度予想はできましたが、これが有名な手法を単純に用いただけでは全く勝てないんですよね。
ゴールデンクロスやデットクロスでクロスする時間足を変えても右肩下がりだし、パーフェクトオーダーでエントリーしてもそこにいくつか条件を付加しても全くダメ。
移動平均線の「勢い」を利用したとある手法でようやく右肩上がりとなるものの、ここでだめ手法のオンパレードで、まあこれはこれで読んでて参考になります(笑)。
で、ある程度きれいな右肩上がりの勝てる手法が紹介されているのが第3章。
どんな手法かというのは実際に読んで確認していただくとして、手法のスタイルはスイングですし、同じようにトレードしてみたいという場合でも比較的マネしやすい手法ではないかと思います。
この書籍、Kindleunlimitedで読めるうえに購入してもかなり安価ですが、こういう手法のバックテスト検証をやってる書籍ってそう多くないと思いますし、初心者から移動平均線の理解を深めたい方までおすすめできる本だと思います。
ちなみに著者のサンチャゴさんはFXや株について他の電子書籍やブログでも多くの有益な情報を発信されているほか、有料のトレード講座も販売されています。
読んだ方ならわかると思いますが、この方はそこら辺の偏った情報を切り売りしている「有名トレーダー」よりもはるかに本質的かつ実践的な情報が多いように思います。
私自身それらの情報がかなり参考になってますので、FXの裁量トレードに興味ある方は是非一度電子書籍やブログを覗いてみてはいかがでしょうか。