以前ご紹介した『FXチャートの読み方 』の著者・陳満咲杜氏の本をkindleunlimitedで探してみたら、こういうのがありましたので早速読んでみました。
内容はタイトル通りGMMAについての入門的な解説書で、GMMAについての詳しい見方やトレード手法の紹介がされています。
「FXチャートの読み方」よりも前に出されているGMMAの本ということもあって特に前半は被る部分も少なくないですが、『FXチャートの読み方』の方がGMMA+プライスアクションに特化したトレード手法を紹介していたのに対し、こちらはGMMA+フィボナッチ、GMMA+RSI、GMMA+フォーメーション、GMMA+MACD、GMMA+平均足など、GMMAと他のインジケーターやチャートを組み合わせた具体的なトレード手法が紹介されていて、GMMAを使ってトレードをやりたいという方には参考になる点も多いと思います。
個人的にはRSI、MACD、フィボナッチリトレースメントをGMMAとの組みあわせた時の使い方に関して学びが多かったです。
ちなみにGMMAは複数のEMA(指数平滑移動平均線)の組み合わせからならる12本の移動平均線の束です。
通常の移動平均線の場合はせいぜい短期・中期・長期と視覚的に2~3本を表示させることが多いですが、GMMAは複数の移動平均線を同時に表示させることでビジュアル的に非常に分かり易く、トレンドの方向だけでなくトレンドの強弱についても移動平均線間の幅の拡大収縮で容易に確認できる上に、短期組6本と長期組6本の関係で捉えることで押し目(戻り)の位置や、トレンド転換についても把握し易くなっているところが強みだと思います。
MT4に標準搭載の移動平均線から簡単に作れて初心者にも利用しやすいですし、管理人もチャートに表示させています。
GMMAだけでも強力なトレードツールになりえますが、本書を読むことで、他のインジやプライスアクションを加えればさらに強力なトレード根拠を提供してくれることが分かります。
そういうわけでGMMAについてより詳しく学びたい方、GMMA+αの手法を探しているという方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。