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MT4と何が違うのか?裁量プラットフォームとしてのMT5の優位性①注文編

裁量トレードにこそMT5!?

MT4とMT5を比較すると、EAは現在MT4の方が圧倒的に多く出回っていますし、国内に関しては依然として新作もMT4専用のものが多く出されています。

ですので自動売買トレーダーとしてはMT5のことはあまり気になりませんw。

ただインジケーターについてもMT4が圧倒的に多く出回っているものの、裁量トレーダーとしてはこのMT5の方が気になってたりします。

実際メタクオーツ社の運営サイトからMQL5からMT5をダウンロードして、時々デモ口座で注文して遊んだりしてるんですが、使ってみるとこれがなかなかいい感じなんですよね。

そこで今回から数回に分けて裁量トレードを実践する上で、MT5がMT4と比較して優れているポイントについてざっくりとまとめてみようかなと思います。

とりあえず、今回は基本情報と注文に関わる部分に絞って紹介してみたいと思います。

※画像はMQL5からダウンロードしたMT5のものを使用しています。

 

基本情報

まずMT5の優れた点を説明する前に基本情報。

MT5は2010年にMT4の後継プラットフォームとしてメタクオーツソフトウェア社(MetaQuotes Software Corp. )によって開発、リリースされています。

MT4との大きな違いの一つは、MT4が為替(Forex)市場(CFD含む)へのアクセスに限定されていたのに対し、MT5は株式や先物、債券、オプションのマーケットにも対応している点です。

もっともこれはブローカーが為替以外の商品を取り扱っている場合に限られますので、ブローカーがMT5を採用していても為替しか取引できなかったりします。

またMT4が32ビットに対し、MT5が64ビット。

要するに処理できる情報量がMT5の方が多く、CPUやメモリもフルに活かすことができるようで、そのためMT4に比べて動作が軽く、処理が速いのも特徴です。

またプログラム言語はMT4がMQL4であるのに対し、MT5がMQL5。

完全な互換性がないので、残念ながらMT4用のEAやインジケーターをそのまま使用することはできません。

現時点でMT5を使用する上で最大のネックがその点でしょう。

 

板情報を見ながら注文できる!

さてここからは注文方法について。

MT5になってからの変更点でまず気づくのが、注文の方法や画面が豊富になったという点。

例えばこちらは実際のMT5の画面ですが、左上のトレードパネルの左隅のマークをクリックすると、

下のような板情報の画面が出てきます(チャート上で右クリックからも出せます)。

赤色部分が売気配(Bid)の領域、青色部分が買い気配(Ask)の領域になっていて、Bidの最安値とAskの最高値の間の色付けされていない部分がスプレッドに相当する部分になっています(表示のオンオフが可能)。

上の画面の「数量」は注文数量で、ロット単位や通貨単位で表示させることができます。

この情報があることで、どの価格帯にどれだけ多くの注文があるのかを確認できますので、売買注文や損切、利確の目安にも利用できますし、スプレッドの収縮を意識しながらスキャルピングするのにも使えます。

また下部から成行で売買(発注および決済)注文ができるほか、右側の「取引」の部分では指値注文や逆指値注文もできるようにもなっています。

なおMT4でもこの「板注文」はできていましたが、数量などの板情報は表示できませんでした。

これに対しMT5では板情報を見ながら発注や決済ができるようになったわけで、これを見ながら注文したいというトレーダーも少なくないのではないでしょうか。

※一部のブローカーではMT5でも数量の部分を公開していないようです。ボリューム表示に制限があるかどうかは各ブローカーにご確認ください。

 

気配値表示の情報が詳細になった!

MT4では価格とスプレッドぐらいしか表示できなかった「気配値表示」もMT5では様々な情報が追加できるようになっています。

上画像では価格、スプレッドのほか「高値」「安値」、「毎日の変化」を表示させていますが、それ以外でも、右クリックで出てくる「表示列」から様々なデータを指定して表示させることが可能です。

また、下部にあるタブでは通貨ペアごとの詳細情報を見れるほか、「プライスボード」を指定することで複数の通貨ペアのトレードパネルを表示させ、そこから注文することもできます。

一言で言うと、MT4と比較して注文を行うにあたって必要な情報集約画面のカスタマイズ性が格段によくなったというところでしょうか。

 

Buy stop limitやSell stop limitが使える!

MT5では、MT4の注文方式である「成行(Market Order)」「指値(Buy Limit、Sell Limit)」「逆指値(Buy Stop、Sell Stop)」に加え、MT4にはなかった「Buy Stop Limit、Sell Stop Limit」が使えるようになりました。

これは現在の価格より上(下)の一定価格に達した時に、「指値(Buy Limit)」(「同(Sell Limit)」)注文を発動させるという注文方法です。

例えば下の内容で発注した場合、価格が「105.400」に達し時にだけ、売り価格「105.500」、SL「105.900」、TP「105.00」で予約の指値注文を入れてくれます。

この注文ができるようになったことで、特にラインブレイク後の押し目反発を狙った注文などを半自動化させることができますし、ライントレーダーなら特に使う機会が多くなる注文方法かもしれませんね。

 

重要な指標やイベントのスケジュールがプラットフォーム上で見れる!

MT5で裁量トレードをやる上で便利だなと思う機能の一つが、プラットフォーム上で経済指標や重要イベントのスケジュールを見ることができる点です。

「ツールボックス」(MT4の「ターミナル」)にある「指標カレンダー」をクリックすると、直近の経済指標やイベントスケジュールがずらっと表示されます。

しかもデフォルトでは「今週」のスケジュールだけですが、右クリックで「先週」「来週」「先月」「今月」「来月」まで選択して表示できます。

また優先順位「高」の経済指標だけを表示させたり、国や通貨ペアを選んで関連するものだけに絞りこむこともできます。

ちなみに表示されていデータは「優先順位」、集計の対象となっている「期間」、「前回」、「予想」、「結果」ですが、さらに詳しく知りたい場合は、イベントの行をクリックするとMQL5の解説ページにジャンプして見ることもできます。

FXなんかやらなくても、これだけでも経済の勉強になって楽しめますね(?)。

さらにはチャート上にこんな感じでスケジュールの時間を表示しておくこともできます。

経済指標でレートが大きく動くというのは分かってても、つい確認するのが面倒だったり忘れてしまってたりしますので、この表示機能があることで、指標発表に関わる急激な相場の変動を回避し易くなるのではないかと思います。

 

注文編のまとめ

以上MT5の優位性について「基本情報」と「注文」の主なところに絞って見てきましたが、いかがだったでしょうか。

これを見ただけでも注文に関わる自由度が増し、プラットフォーム上で入ってくる事前の情報の質と量がMT4よりも格段にアップしていることが分かるかと思います。

特に板情報や経済指標と言った部分はMT4からの大きな進化ではないかと思います。

ただMT5の優位性というのはこれだけではないんですよね。

ということで、次回は更なるMT5の優位性について紹介していこうと思います。

 

MT5口座を開設できる主なブローカー

国内業者 関連サイト(口座開設ページ)
OANDA JAPAN 詳細はこちら
アヴァトレード・ジャパン 詳細はこちら
海外業者
XM 詳細はこちら(TariTali)
TitanFX 詳細はこちら(TariTali)
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