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【投資本レビュー】『FX超入門 ダウ理論を理解して値動きの本質を掴む: ダウ理論だけで勝つ』

FXをやる人なら誰でも知っている(はずの)ダウ理論。

200年以上前にアメリカの証券アナリストであるチャールズ・ダウ氏が発案した理論ですね。

しかし正確に理解し、トレードでの分析やエントリー、決済のサインにちゃんと活用できているという人はどれくらいいるんでしょうか?

多分多くの人が“高値(安値)の切り上げ(下げ)でトレンドを把握するっていうあれでしょ?”ぐらいの理解になっていて、十分に活用できているという人は意外と少ないのではないでしょうか?

しかしこの「トレンド判断」は実はダウ理論の一部でしかありません。

本書『FX超入門 ダウ理論を理解して値動きの本質を掴む: ダウ理論だけで勝つ』では、「市場の値動きを評価する」ということが本来のダウ理論の「目的」だとして、「トレンド判断」だけではなくダウ理論の6つの法則のそれぞれを分かり易く解説するとともに、ダウ理論を活用した具体的なエントリーや決済のポイントまで教えてくれてます。

ここで「市場の値動きの評価」というのは何か。

著者の言葉を引用すると、「過去の値動きを分析して、未来の相場が今よりも上に行きやすいのか?下に行きやすいのか?判断が難しいのか?といった方向を見定めたうえで、チャートがどんな形を作っていくのかを予測することであり、今の相場がどんな状態かを見定める事」になります。

これだけだとダウ理論は価格の方向性(環境認識)の把握の為にだけ使用するようにも読めますが、この本では具体的なトレード手法への落とし込みまで解説してくれているのが親切なところ。

特に第5章の「トレンドには3種類ある」、第6章の「主要トレンドは3段階からなる」、第7章の「ダウ理論から導き出されるトレード戦略」の部分を読むことで、インジケーターを使用しないダウ理論だけによる王道的ロジックを学ぶことができます。

「超入門」とあるように、全体的には初心者向けとも言える内容かもしれませんが、解説や図も非常に分かり易く、アマゾンで500人以上の評者にも関わらずず星4.5の高評価となっているのも頷けます。

中にはこれだけでは勝てない、など厳しい評価もありますが、逆にこの理論をきちんと把握せずにトレードに挑むのは無謀ですし、勝つための一要素として学んでおきたい内容です。

形式は電子書籍のみになりますが、低価格でKindleunlimitedにも対応していますし、コンパクトにまとまっていて短時間で読めますので、原点に戻ってダウ理論を復習したいという方にもお勧めできる本です。

 

 

 

 

 

 

 

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