今回は昨年登場し、管理人も注目していたMT4の裁量トレード用補助ツールMT4裁量トレードアシスタントをレビューしてみたいと思います。
目次
MT4の使いづらさの解消を目指す本格的なMT4裁量補助ツール!
このツールについてですが、まず販売しているのは、以前当ブログでもご紹介したFXの練習用ソフトMT4裁量トレード練習君プレミアムの販社さんであるAtoZ Global Management株式会社さんで、開発者が同じくForexDogさんとなってます。
累計3万ダウンロードということですが、MT4裁量トレード練習君プレミアムが細かいところに配慮の行き届いた人気ツールなだけにこのMT4裁量トレードアシスタントも期待できそうですね。
で、本ツールの方はそのものずばりのネーミングで、MT4に特化した裁量トレード用の補助ツールです。
MT4というソフトはほぼ完成されたソフトウェアではないかと思います。
豊富なインジケーターとオブジェクト、複数の発注機能、マルチタイムフレームを採用したカスタマイズ性の高いチャート、自動売買やコピートレードにも対応し、アラート機能やメール機能、軽快な動作、操作性に優れたスマホアプリetc。
国内外の有名ブローカーの多くがこのMT4をこぞって採用し、ユーザーはそうしたブローカーを通じて完成度の高いソフトウェアを無料で利用できてしまうわけで、あらためてMT4の存在はFXトレーダーにとって極めて大きなものと言えます。
しかしそれでもMT4を使い込んだユーザーや玄人トレーダーほど、“この機能があったら”とか“ここが使いづらい”というところがあるのではないでしょうか?
本ツールは、そうしたMT4の“使いづらさ”にフィーチャーしたツールとなっています。
MT4の裁量補助ツールはこれまでも様々なものがありましたが、では本ツールはどのようなものか、以下その特徴を見ていきましょう。
トレンドライン等にも対応したアラーム機能
MT4の標準アラームは水平線(価格)のみしか対応していないのに対し、本ツールでは以下のようにトレンドラインやボックス等へのタッチもしくは確定足でのブレイクでアラートを鳴らすことができます。
・水平線へのタッチ、ブレイク
・トレンドラインへのタッチ、ブレイク
・図形ボックスへのタッチ、ブレイク
・ブレイクイーブン(損益)ラインへのタッチ、ブレイク
しかもアラートの表示は通貨ペアや時間足、タッチorブレイクなどが表示され、矢印でアラーム対象が表示されるため、複数の通貨ペアでチャートを起ち上げていても、すぐに確認が可能です。
複数の決済機能を搭載!
さらにMT4の決済機能については価格でしかセットできませんが、本ツールでは以下のような条件で決済してくれるよう設定が可能です。
・水平線タッチ決済
・トレンドラインタッチ決済
・ボックスタッチ決済
・ブレイクイーブン(損益)ライン決済
ロットの自動計算機能
MT4にない機能で欲しい機能と言えばロットの自動計算機能かもしれませんね。
本ツールではまず直近の高値または安値に自動でSLラインを引いてくれた上で、許容リスク設定(%)からロット数を自動計算してくれます。
右側にあるパネルの「Buy」ボタンを押せば自動計算したロット数で買い注文、「Sell」ボタンを押せば同ロット数で売り注文を出すことができます。
誤操作エントリー防止機能
MT4で裁量トレードをやっている際にありがちなミスが、誤操作によるエントリーミス。
エントリーするつもりがないのにエントリーしてしまったり、予定よりも大きなロットで注文してしまったりと、多くの人が経験しているのではないでしょうか?
本ツールではこういうミスができるだけ起こらないよう、SLラインが引いてない状態ではパネルをクリックしても発注できないようになっています。
これは単純かもしれませんが、資金を守るためにも必須の機能といっていいかもしれませんね。
ブレイクイーブン(損益)ライン表示機能
本ツールでは、複数のポジションを保有している場合に自動でブレイクイーブン(損益)ラインを表示してくれます。
これについては特にナンピンやピラミッディングで複数ポジションを抱えることの多いトレーダーにとっては大変便利な機能となるでしょう。
リスクリワード表示機能
これもMT4にはない機能ですね。
トレードで利益を残すために必要なのが、勝率とリスク(%)に加えリスクリワードです。
本ツールでは操作パネルから「SL/TP Line Set」ボタンをクリックして直近の高値と安値にストップライン、リミットラインを引くことができますが、その際ライン上部にリスクリワード値(利益:損失)が自動で表示されるほか、ラインタッチ決済で想定される損益額も表示してくれます。
個別決済・対象通貨ポジション全決済・全額決済機能
MT4では複数のポジションの同時決済ができません。
しかし本ツールでは複数のポジションを抱えている場合に、操作パネル上で対象通貨の全ポジションの一括決済、全ポジションの一括決済をすることが可能です。
勿論個別ポジションを表示させ、個別で決済することもできます。
その場合別位置(ポジション表示の左側「Close」ボタン)でクリックさせることで誤操作による決済を極力防いでいます。
経済指標カレンダー表示機能
経済指標の発表時にはレートが大きく動くものですが、MT4にはその発表時刻は表示されません。
本ツールでは最大で直近15の経済指標が表示され、対象通貨や指標内容、発表までの時間を見ることができます。
さらに発表前の指標の残り時間に応じて背景色が変わり、アラートを鳴らしてくれます。
アラームを鳴らす時間はデフォルトで橙60分、赤10分(画面上から変更可能)で、表示させる通貨もパラメーターで変更できます。
モバイル通知機能
MT4にはモバイルアプリがありますが、ポジション保有と決済以外は通知されません。
本ツールでは上記でご紹介した各種アラーム通知をモバイルに転送することが可能ですので、トレードチャンスを逃しません。
自動スクリーンショット機能
本ツールではエントリー時と決済時に自動でスクリーンショットを保存する機能もあります。
後でトレードを見返したり、トレードのデータを保存したいという場合に使える機能です。
今後も機能追加される!
以上販売ページをもとにMT4裁量トレードアシスタントの機能を紹介してきましたが、このほかにも機能の追加が予定され、要望に応じて機能が随時追加されていくとのことで(勿論バージョンアップは無料!)、これはユーザーにとっては嬉しい対応です。
サポート
サポートも用意されています。
まず公式LINEサポートが用意され、連絡すれば営業日なら24時間以内に対応するとのことで、サポート期間の期限もありません。
また自分でセットアップできないという場合はリモートセットアップのサポートも用意されています。
まとめ
以上見てきましたが、裁量トレードのアシストツールとしては機能が充実しているのではないでしょうか?
個人的には複数の条件でのアラートと決済、ロット管理機能、リスクリワードの表示などは、MT4に追加されればかなり便利になる機能だと思いました。
ちなみに本ツールはインジケーターではなくEA(exファイル)ですので、MT4の同一口座内で他のEAと一緒に使う場合はそれぞれ別のチャートを起ち上げる必要があります。
最後に本ツールはこの内容としては買い切り価格も手ごろな価格だと思うわけですが、それでも躊躇するという方のために、1ヶ月毎に課金されるサブスク版も用意されています。
使ってみたいけど、いきなり買うのはちょっと・・・という場合はまず、このサブスク版をお試しで使ってみてから買切るかどうかを検討することもできます。
今後もバージョンアップによる機能の追加も予定されているようですので、また凄い機能が追加された場合はブログでもご紹介したいと思います。
⇒MT4裁量トレードアシスタント(サブスク版)の詳細はこちら