当ブログでこれまでにご紹介してきたロボアドバイザーですが、これから始めてみたいけど、どれぐらい資産を増やせるのか分からないという方も多いと思います。
そこで各ロボアドサービスのサイトで公開している想定シミュレーションや、条件を入力して行う簡易シミュレーターによる運用予測をご紹介し、毎月の積立で資産がどのように増減するのか見ていきたいと思います。
まず第一回目は、毎月当ブログでも実績を公開中のROBOPRO。
公式サイトでは簡易シミュレーターのようなものはないようですが、下記のようなシミュレーション結果が紹介されています。
【運用条件】
・運用スタート時に100万円投資
・毎月3万円積立投資
引用:FOLIO公式サイト https://folio-sec.com/robopro#30-year-simulation
元本は初期投資100万円+毎月の積立3万円×360ヶ月で1180万円。
しかし定期預金だと30年預けても増えてませんね。
ちなみに定期預金の想定金利は「日本銀行「定期預金の預入期間別平均年利率」をもとに、年利率を0.002%として算出」したとありましたが、これは今現在の都市銀行の1年物金利と同じ金利のようです。
これに対しROBOPROで資産運用した場合は、何と90%の確率で約2997万円以上という結果になっています。
要するに30年間上記の条件で積立ていけば、かなりの高確率で資産は3倍弱まで増やせるということになりますね。
さらに50%の確率で約4945万円以上、10%の確率で約8380万円以上になるとの予測ですが、それぞれ投資元本の5倍弱、7倍超まで増えるというのはかなり夢のある予測ですね。
ただし上記の予測(期待リターンとリスク)は予測時点での「最新の運用戦略を使用して2012/1/4~2020/1/14まで運用を行ったと仮定したバックテストを行った結果と、2020/1/15~2020/12/30までの実績パフォーマンスを繋ぎ合わせた9年間の運用パフォーマンスから算出」したということですので、今現在の最新の運用戦略と直近の運用期間を含めた予測となると変わる可能性もあります。
また「税金は考慮されておらず、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないと仮定」しているとのことです※。
※その他上記の予測シミュレーションの詳細は公式サイトを参照ください。
実際には資産運用の運用益には約20%の税金がかかります。
ROBOPROは今のところNISA口座には対応していませんので、分配金やリバランス(保有資産の一部を売却)には所得税がかかるということです。
ですので、残念ながら上記のシミュレーションは実際にはかなり多めに見積もられていると言わざるをえないです。
実際のところどの程度影響を受けるかは不明ですので、上記のシミュレーションはあくまで一つの参考として見ておくのがよいでしょう。
金融庁公表の実績では各ロボアドサービスの中でナンバーワンのパフォーマンスとなっているROBOPROですが、こういうところは是非改善して欲しい点です。
いずれは税金等を考慮したシミュレーションを公式サイトに掲載して欲しいですし、できれば個人的には諸条件を自分で設定できるシミュレータを用意して欲しいところです。
ということで、今回のロボアドの資産運用シミュレーションはROBOPROについてでした。
次回はまた別のロボアドサービスの運用予測をご紹介したいと思いますので、お楽しみに!