今回ご紹介するのは通貨強弱の差を活かしたインジケーターなんですが、少しひねったというか、通貨強弱差でこういうトレードもできてしまうのか、と思わず唸ってしまうインジーター(兼ツール)です。
その名も日足天底根こそぎインジケータ。
通貨強弱を視覚化するようなインジケーターはこれまでもありましたが、このインジケーター自体はそういう視覚化ではなく、これから強くなる通貨と弱くなる通貨を検知してその通貨ペアの強弱の差の変動をグラフと矢印で示してくれるというものです。
ではそのインジケーターでどう売買するのか?
以下GogoJungleの販売ページからの引用です。
2つの通貨の通貨強弱の差の変動をグラフ化し、強くなる通貨を買い、弱くなる通貨を売ることに徹した、まさに「投資の王道」のインジケータです。日足チャートの山と谷を検出し、ドテン売買により、根こそぎ利益を獲りに行きます。特に逆相関の関係にある通貨に適合します。
通貨強弱の差の変動をグラフ化するのは分かるにしても、それでどうやって天底取れるんでしょうか!?
その答えがこちら(画像は販売ページより)。
NZDUSDの日足チャートなんですが、全てではないもののかなりの精度で確かに天底での上昇と下降のタイミングで矢印が出てるように見えます。
そしてこちらは開発者のmao_fxさんの日足の通貨強弱の差を示してくれる別売りインジケーター「8C通貨強弱 見える化インジケータ」と、それに対応したNZDUSDの日足チャート。
なるほど、上の通貨ペアが逆相関的な動きをしているので、これからUSDが上昇してNZDが下降するという時にNZDUSDを売って(USDを買ってNZDを売る)、逆にUSDが下降してNZDが上昇するという時にNZDUSDを買えば(NZDを買ってUSDを売る)、日足の天底を根こそぎ(!?)取れるかもしれませんね。
そしてこの通貨強弱差をインジケータ化したものが最初の画像に出てきた曲線グラフの日足天底根こそぎインジケータです。
ここでUSDとNZDの通貨強弱はジグザグしながら差を開いていってますが(二番目の画像)、ちょうどそれぞれの曲線が折れ曲がるところがこの日足天底根こそぎインジケータではトレンドの転換点(天底)になってて、そこで矢印サインが出るようです。
ですので、そのサインに従って途転売買を繰り返せば、自ずと天底を取るトレードができてしまう(!)というわけです。
これなかなか凄いアイデアと着眼点のインジケーターだと思いますね。
こういう風に通貨強弱と天底を組み合わせたものって今まであったでしょうか!?
さて、この日足天底根こそぎインジケータですが、一点注意すべきは、名前からも分かるように日足、4時間足等の長期足で使用するタイプのインジケータという点です(短期足でも利用できるかどうかは不明)。
基本日足のトレードで利用するもののようですので、ゆったりと数百pipsを狙ったトレードに適しているようです。
ちなみに日足天底根こそぎインジケータの曲線は移動平均線になってて期間設定があるとのことですが、インジケーターが表示されるサブチャート画面左上の「□AVG_P最適化□」の部分をクリックすると利益が最大化できるような値を見つけてパラメータを最適化してくれます。
また「■Beam ON■ 」をクリックすると移動平均線の右端から上下の「ビーム」を出して通貨ペアの買い(上方向)か売り(下方向)かを視覚化してくれます。
更に凄いのが、「過去160本のローソク足のデータから、もしも矢印に従ってトレードした場合に、利益が何pipsになるかを計算して表示する機能です。遡るローソク足の本数は、パラメータで可変できます」だそうで、確かに左上「□AVG_P最適化□」と「■Beam ON■」の下の赤丸で囲んだところに「獲得pips」が表示されてますね!
なお日足天底根こそぎインジケータは上述の「8C通貨強弱 見える化インジケータ」(↓)と相性はいいようですので、前者の購入を検討されている方は合わせて併用することを検討してみてもいいかもしれません。
あと日足トレードなのであまり必要ないかもしれませんが、Mail、Line通知、ポップアップアラート機能によるサイン通知もしてくれますので、サインを待つことができる人ならさらに効率的なトレードになりそうです。
以上日足天底根こそぎインジケータをご紹介してきましたが、かなり興味深いインジケーターだと思います。
デイトレ、スイングトレードをメインとされている方は、是非チェックしてみてください。