今回は異国の戦士さんのMT4用の無料ツール(インジケーター)・異国のブレイクアウトについてご紹介したいと思います。
FXでは、一定期間での最高値や最安値となっている価格をブレイクしていくと、一気に価格が伸びていくことがあります。
この性質を利用して、高値や安値更新(ブレイク)時に順張りでエントリーして利益を狙っていく手法を取り入れている裁量トレーダーは非常に多いと思いますし、FX自動売買でこのロジックを採用しているEAも少なくありません。
勿論ブレイク時に飛び乗って単純にエントリーするだけで勝ち続けられる、というほどFXは甘くありませんが、高値安値の更新をタイミングよく知ることで、ブレイク後の押し目や戻りを狙ったり、その後の展開やシナリオ予測に繋げ易くなるのではないでしょうか?
しかもそれをチャートに張り付かずに知ることができれば効率的ですし、便利ですよね?
そんな便利なツールがこの異国のブレイクアウトです。
異国のブレイクアウトでは、一定期間の最高値と最安値で作られたバンド「ブレイクエリア」が表示され、そのブレイクエリアを価格が超えた所でサイン(矢印)が表示されます。
上の画像で高値安値を示すラインとして表示されている「ブレイクエリア」ですが、初期設定ではろうそく足「50本前~100本前」の期間で表示されているんですが、パラメータ設定で変更することもできます。
下記はブレイクエリアの範囲を5本前~20本前に設定したチャート。少し分かりにくいですが、ラインの帯の幅が狭くなって、ブレイクした後のサイン表示も出やすくなっています。
さらに単にブレイクした時だけでなくトレンド方向にブレイクした時だけサインを表示して欲しいという方のために、3本のMA(移動平均線)がパーフェクトオーダー(MA1>MA2>MA3)の時にのみ買いサイン、またはパーフェクトオーダー(MA1<MA2<MA3)になっている時にのみ売りサインが出るように設定できます。
設定は下記設定の「3本のMAフィルター使用」を「true」(初期設定「true」)にすればOKで、3本それぞれのMAごとに期間や適用価格の種類を設定することも可能です。
このフィルターを使用することで、下記画像のように、トレンド方向に沿ったサインのみが表示されるようになります。
さらに凄いのが、マルチタイムフレーム機能が使えるようになっている点。
これはどの時間足のチャートでも、全ての時間足の異国のブレイクアウトを表示できるようにした機能で、パラメータ設定で「timeFrame」から好きな時間足を選んで表示できます。
例えば15分足のチャートに1時間足の異国のブレイクアウトを表示したり、1分足チャートに15分足のそれを表示したりできるんです。
ここまで来ると、無料ツールと言えど、かなり実用的なブレイクアウト手法によるトレードができそうですね!
異国のブレイクアウトの(サインの)表示・非表示は左上のボタンをクリックするだけでワンタッチで簡単に切替できます。
最後にサインについてですが、メール通知やアラート通知、スマホのプッシュ機能による通知にも対応しています。
以上異国のブレイクアウトについて見てきましたが、無料のツールの割には多機能ですし、もしかすると有料ツールでもこれだけまとまったブレイクアウト手法のアシストツールはそうそうないかもしれません。
ブレイクアウト手法に興味がある方は勿論、使える裁量トレードの補助ツールをお探しの方も、是非一度試してみてはいかがでしょうか?