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NFTについて
今回はNFTのマーケットプレイスHEXA(ヘキサ)についてご紹介したいと思います。
その前に当ブログでNFT関連の記事はこれが初めてなので、簡単に触れておきます。
NFTとは「Non-Fungible Token(ノンファンジブル トークン)」の略で、日本語では「非代替性トークン」と翻訳されています。
「非代替性」とありますが、これはデジタル資産についての非代替性ということです。
通常デジタル資産と言えば簡単にコピーでできるものであるため代替可能、しかもそれがオリジナルだったとしても証明することができず所有権も不明確になってしまう性質のものでした。
これに対しNFTはブロックチェーン技術を活用して名前、発行者などの基本情報に紐づくデータやNFTの取引履歴をブロックに記録することで、偽造できない形で保存・管理することが可能となるため、「本物」であることが証明でき、所有権も明確になります(※デジタルデータ自体は外部サーバーに保存されます)。
またNFTはオリジナルであることが証明されているため、希少性、唯一性を備えたデジタル資産として流通していくことが可能です。
投機は終焉・・・NFTは終わった!?
デジタル資産が"本物"であることを証明する革新的技術ということもあって、当初NFTは投資対象としても注目を集め、2021年には爆発的に取引が拡大しました。
高額で取引されるNFTも続出し、例えばデジタルアーティストであるBeepleの「Everydays - The First 5000 Days」というNFT作品が約6935万ドル(当時のレートで約75億円)で落札されたり、Twitter(現X)創業者ジャック・ドーシー氏の初ツイートがNFT化され、2021年3月に230万ポンド(当時のレートで約3億円)という高値で取引されたりもしました。
ところが、こうした高値で取引されていたNFT資産はその後暴落し、例えば上記の約3億円のツイートは2023年11月時点では評価額が約21万円とされています。
またNFT資産の供給も過多となってバブルが崩壊、現在では95%のNFT資産が無価値になったとも言われています。
参考:https://president.jp/articles/-/76917
したがって"投機対象”としてのNFTは一旦は終了したと言えるのかもしれません。
しかしNFTの技術自体は登場してまだ新しいものであり、世界中の有名企業もNFTに注目し、事業に参入してきています。
「ガートナーのハイプサイクル」という考え方がありますが、NFTがやや関心が薄れて「幻滅期」にあるとしても、将来的に「啓発期」を経て「生産性の安定期」になっていけば、投資やビジネスの機会もまた活発化していく可能性は十分あるはずです。
引用:https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20230817
今後NFTを活用した新しい取り組みが拡大していく中で、投資家以外の一般ユーザーへの浸透も増大してくることで、"本当に価値のある"NFT資産であれば今後も十分投資対象として魅力あるものになっていく可能性を秘めているのではないでしょうか?
仮想通貨もウォレットも必要なし!日本円だけでNFTが売買できるHEXA!
デジタル資産の唯一性や希少性を証明できるということで注目を集めるNFTですが、一般の人達にとってはやや参入するのを躊躇させる部分があるのも事実です。
それはNFTのマーケットプレイスの多くで取引に仮想(暗号)通貨が使われているという点です。
例えば世界最大のNFTのマーケットプレイスであるOpenSeaに参加するには、対応するウォレットと仮想通貨が必要になり、実際に取引するには、日本の仮想通貨取引所で仮想通貨(ETHなど)を購入して対応するウォレット(MetaMaskなど)に送金後、OpenSeaアカウントにログインし、ウォレットを接続することで、ようやくNFTが取引可能になります。
この取引所での仮想通貨の購入やウォレットへの送金、そしてNFTマーケットプレイスへの接続までが手間がかかる上に、NFTをETHなどの仮想通貨で取引した場合にかかるガス代(手数料)、さらには会計処理や税金計算も面倒です。
その点仮想通貨もウォレットも必要なく、日本円のみでNFTを売買できるマーケットプレイスが、本日ご紹介するHEXA(ヘキサ)です。
HEXAはAIやNFTなどの技術を活用したサービスを提供しているメディアエクイティ株式会社が運営するサービスで、2021年にサービスが開始されています。
日本円でNFTの販売収入を得たり、購入することが可能で、写真・動画・音声データ・記事などのNFTも、SNSアカウントさえあれば簡単に発行することが可能な上、発行者にはその後発行したNFTが転売された場合にはその度にロイヤルティが入ってくるよう設定することも可能です。
このようにHEXAでは仮想通貨での取引による手間やコストがかからないため、発行者にとっても購入者にとっても敷居が低く、購入者層の拡がりが期待できるNFTマーケットプレイスとなっています。
SNS投稿、画像・動画・音声・3Dデータ・記事コンテンツetc、何でもNFT!
では日本円で取引が可能なHEXAではどんなデジタル資産が取引されているのか、以下はHEXAに実際に出品されているNFT資産の中から一部を紹介します。
デジタル画像。
ポスト(ツイート)。
動画。
記事。
これらの多くが個人発行によるNFTですが、中には有名大手企業や地方自治体発行によるNFTもあります。
購入者限定の「特典」や「権利」が付与されているものも多く、購入者限定の袋とじコンテンツや、お酒などの実物を受領する権利、イベントへの参加権など、様々なものがあります。
またHEXAのNFTには、NFT保有者限定で参加できるコミュニティの機能があります。
オンラインサロンや、ファンクラブなど、この機能を活用して様々な種類のコミュニティを実現することが可能です。
このHEXAのNFTですが、HEXAアカウントを作成後、Xアカウントで認証(ログイン)→NFT化したい作品やツイートを選択→条件を決めて発行という流れで誰でも簡単に発行でき、HEXA内でNFTが転売された場合にNFT発行者にも収益が入る「ロイヤルティ」も設定可能です。
このうようにHEXAのNFTには発行者と購入者双方にとって取引し易く、メリットが生まれるような環境も整っていますので、今後も様々なNFTが活発に取引されるようなマーケットプレイスとして成長していくことが予想されます。
デジタル住民票NFTにも注目!
HEXAに出品されているNFTは多様ですが、管理人が個人的に面白いなと思ったNFTの中には地方自治体の「デジタル住民票」なるものもあります。
上の画像はHEXAとNFT関連分野で包括連携協定を締結している山形県西川町のデジタル住民票なんですが、昨年4月の第1回の発行では販売数1000個に対して13.4倍となる1万3440個の購入申し込みがあり、5月1日に抽選で当選者に発行されています。
自治体が公式に発行したデジタル住民票NFTは国内初ということで、複数のメディアでニュースとして取り上げられています。
参考記事:https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/051102906/
購入した側としてのメリットとしては、以下のように書かれています。
西川町では、日本初となる自治体発行NFT「西川町デジタル住民票NFT」を発行しました。
このNFTの保有者は、西川町のデジタル住民として様々なサービスを受けることができます。
- 水沢温泉館・大井沢温泉館の入浴料無料(町内在住者を除く)
- 保有者限定オンラインコミュニティ・メタバース空間での交流
このほか特典を企画中です!
引用:西川町公式サイト https://www.town.nishikawa.yamagata.jp/soshiki/kanko/1424.html
温泉の入浴料が無料になったり、HEXAメタバース(後述)内の保有者限定オンラインコミュニティで交流できたり、他にも特典を企画中ということですね。
さらにこの発行数限定のデジタル住民票NFTの価値が上がった場合は、勿論転売も検討できます。
自治代側としては、財源を補う収入にもなるのは勿論、話題作り、観光客の増加、さらにふるさと納税への返礼品としての活用に利用したりと、様々なメリットが考えられます。
ちなみに西川町では、デジタル住民票以外でも公園の命名権のNFTや、地ビールNFT(1本無料&工場見学の権利付き)など、ユニークなNFTを発行しています。
HEXAでは西川町以外の自治体のデジタル住民票も発行されており、今後さらに多くの自治体にもNFTの活用が拡大していくのか注目したいところです。
交流会やNFT資産の展示etc、NFTとの組み合わせで様々なアイデアが実現可能なHEXAメタバース!
HEXAには独自のメタバース空間「HEXAメタバース・ゲートウェイ(略HEXAメタバース)」が用意されています。
HEXAメタバースは、アプリなどのインストールが不要で、PCやスマホのブラウザからそのまま音声も不要で365日24時間アクセスができます。
メタバース空間内では現実世界同様、コミュニティができ、土地や住民票や家があり、HEXAメタバース内で使用できるアバター、アイテム、建物などは新規にNFT作品として作り、販売が可能です。
また、保有するNFTを飾って楽しんだり友人を招待することができます。
先ほど取り上げた西川町のデジタル住民票NFTの場合、メタバース内で町長も参加する保有者の交流会も行われています。
HEXAのメタバース空間の利用方法としてはこのようなコミュニティ的な利用の他、例えば「HEXA住民票NFT」を取得することで保有しているNFTを自分の3D空間に飾ることもできます。
NFTの購入および転売方法
HEXA内でNFTを購入する方法としては、「先着販売」「抽選販売」「オークション販売」「オファー購入」「再販リクエスト」といった販売形式ごとに異なっていますが、先着販売の場合であれば、①NFT販売ページに行き、「購入する」をクリック→②アカウントへログイン(名前の設定)→③クレジットカードで決済(200万円超の場合は銀行振込)で完了です。
※販売形式ごとの購入方法の詳細につきましては公式サイトを参照ください。
また、購入したNFT資産を転売する場合は、マイページ→保有NFTの「売却」のボタンから転売が可能です。
なお日本円での売却以外に仮想通貨での販売もできますが、その場合はマイページ→報酬管理からウォレットの認証が必要となります。
まとめ
以上HEXAについて見てきました。
NFTを簡単に発行でき、仮想通貨なしで円のみで売買できるという日本初の画期的なマーケットプレイスというだけでなく、NFTに袋とじ機能やコミュニティ機能を付けられたり、さらにHEXAメタバースを活用できるなど、NFT取引を活発化させ、ビジネスやブランディングに活用できる様々な仕掛けが魅力となっています。
ただ難しいことは抜きにして、HEXAに出品されているNFT資産を眺めているだけでもなかなか楽しいものです。
NFTがどんなものなのか、NFTの発行や投資に興味ないという方、NFTなんてよく分からないという方も、まずはHEXAにアクセスしてお気に入りのNFTが見つかるかどうか探してみることから始めてみてはいかがでしょうか。