今回は以前紹介した『オシレーターを使いこなせばFXはすごくラクに稼げる!』と同シリーズと思われるこちらの本についてレビューします。
一目均衡表は日本人(一目山人(細田悟一))が発明したインジケーターとして有名ですが、数あるインジケーターの中でも比較的中、上級者向けではないかと思います。
というのもとにかく理解すべきポイントが多く、5つのラインに3つの理論が組み合わさってますので、初心者にはこのインジの基本的使い方を覚えるだけで少し抵抗があるかもしれません。
ちなみに私もトレードで一目を使う場合は、基本ろうそく足が雲(先行スパンAと先行スパンBの間の領域)の外にあるか中にあるか、外にある場合上下どちらにあるかを確認するぐらいでしか使っていない、というか使えていません。
この本はそんな複雑な一目均衡表について、ラインや理論の基本的な見方や使い方、5人の一目トレーダーによる一目の各パーツを見る上でのポイント、同トレーダーたちの手法紹介、シチュエーション別のパターン分析からなっており、一目均衡表をどうトレードに活かすかについて、基本が一通り学べるようになっています。
オシレータ本の時もそうでしたが、注目はやはり第3章の各トレーダーの手法紹介ではないかと思います。
羅列すると雲ブレイク+RSI、雲反発+RCI、雲ブレイク+基準転換クロス、MACDシグナルクロス+雲、N波動+雲+値幅観測論・時間論、基準転換の傾きとクロス+ATRなど、一目トレーダーを目指す人なら知っておきたい手法がいくつも紹介されています。
AMAZONのレビューを見てると「使えない」なんていう低評価もありますが、そのままでは「使えなく」ても、基本を押さえることでそこから発展的に手法を改良したり、自分の手法と組み合わせいくこともできるはずです。
kindleunlimitedで読めますし、一目の基本を体系的に学ぶにはコスパのよい本ではないかと思います。